来年の茨城県立高校入試の展望①

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茨城県立高校入試について、記述していきたいと思います。
2~3回に分けて記述する予定ですが、今回は1回目として、今年の入試の振り返りをしていきたいと思います。

2022年3月に実施された茨城県立高校入試では、出題傾向に非常に大きな変化がありました。それは、全教科において記述問題がほとんどなくなり、多肢選択の問題になったことです。

まずは、以下のリンクから、その変化を確認して頂きたいと思います。


令和3年度(2021年3月実施)の茨城県立高校入試(東京新聞のサイト)

令和4年度(2022年3月実施)の茨城県立高校入試(東京新聞のサイト)


いかがでしょうか。見比べれば、違いが一目瞭然だと思います。国語と数学を例にとっていくつか申し上げると、

国語:
・記述問題は「漢字の読み(ひらがな)」のみ。漢字の書き問題すらなし。
・語句、文章などの記述問題がゼロに。

県立高校の入試で、漢字・語句・文章を記述する問題が突然ゼロになるという、考えられない変化が起こりました。

数学:
記述式の証明問題がなくなり、選択式に変更
・考えさせる問題が減り、オーソドックスな問題に


なぜ、これらの変更がなされたかといえば、既に報道等(※)にも出ている通り、採点ミスを防ぐためというのが理由です。
 (リンク切れの場合はご容赦ください。)
 ※NHK水戸放送局
  激変!茨城県の高校入試 なぜここまで変わったのか
 ※朝日新聞デジタル
  「ここまでとは」塾も驚いた茨城の高校入試激変 ミスは減りそうだが

個人的な感想を申し上げれば、これほどまでに記述問題を減らしてしまうのはやり過ぎです。
「採点ミスの防止」という、生徒側には関係ない理由で出題を大幅に変更することは、実施すべきではありません。
(「思考力を見るため」「書く力を問うため」「資料を読み取る力を試すため」といった、正当な理由で変更するのは良い事だと思います。)


さて、入試問題がここまで変更されてしまうと、
「来年は一体どうなるのだろうか?」
という疑問が湧くのは当然です。

次回はこの点について、私の考えを述べたいと思います。

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2022年06月19日